様々な角度からバブアーなどワックスジャケットの魅力を紐解いていく「Waxy Journal」。第4弾の今回はコーディネートの観点から、その魅力に迫ります。

バブアーは本来カントリーウェア(狩猟やハイキングなど野外で使う活動着)なので、カジュアルにジーンズやワークパンツなどと合わせるのがセオリーと思われがちです。

もちろんテイストが近いものでコーディネートを組んでいくのは当然で、それによってある程度自然にスタイルを作ることができます。

でもバブアーは単なる活動着に止まらないというか、やはり英国王室御用達のブランドなだけあってどこか気品がある洋服というか、スーツやジャケットなど、ドレスファッションのアウターとして着てもちゃんと馴染んでくれます。

実際に、英国の新王チャールズ3世殿下がタイドアップしたスタイルにバブアーを羽織られている写真も何枚かお見かけしたことがあります。

そこで今日はドレスに絞って、何パターンかコーディネートを紹介していきたいと思います。

手持ちのアイテムと見比べたりしながら、こうやって着てみよう、ああやって着るのもアリかも、なんてイメージを膨らませてもらえたら嬉しいです。


Barbour Beaufort navy 3crest c38 @1994 e1009c

スーツ、シャツ、タイ、シューズは私物

セージやオリーブの色はどうしたってややドレスダウンして見えるので、ある程度綺麗めに落ち着いた雰囲気を求めるならネイビーがおすすめです。

上のコーディネートで使っているビューフォート(Beaufort)は丈もお尻を隠すくらいで、クラシックなジャケットを着た時にちょうど裾を隠してくれる長さなのでスーツとの相性もすごくいいと思います。

写真は誰の参考になんねんって具合のグリーンのスーツ(笑)ですが、ミディアムグレーやチャコールグレーなんかをイメージしていただけるとすごく助かります。

タイやシャツのストライプに少しブルー系統の色味を入れて、バブアーの色を拾ってあげるとより馴染みもよくなりますね。

足元は少しソフトな印象を出したくてブラックスウェードのタッセルローファーを選びました。もちろんスムースレザーでも大丈夫です。キャップトゥ(ストレートチップ)よりは、穴飾りが入ってやや華やかなセミブローグやオールデンなどで有名なボリューム感のあるプレーントゥを合わせていくのも素敵ですね。


Barbour Border sage 3crest c36 @1988 e900c

ジャケット、パンツ、シャツ、タイ、シューズは私物

次はスーツよりはドレスダウンしたブレザーのスタイルです。

ここでもタイでバブアーの色であるグリーンとブラウンを拾いつつ、全体をまとめようとしてみました。

使っているのはボーダー(Border)というモデル。いくつもあるバブアーのモデルの中では珍しくセットインスリーブ(*1)になっているのでジャケットと合わせた時の肩周りはすごくしっくりきます。
また肩の作りの影響か、全体のシルエットもスッと裾に向けて広がるようなAラインになっているので、トータルでみたときにあまり野暮ったくならずスマートさや上品さを残して着ることのできるモデルです。

これは完全に余談ですが、バブアーってスナップやジップが金色になっています。ブリティッシュの文脈でいくなら銀ボタンのブレザーがセオリーになるんですが、この色を合わせたくて金ボタンの、いわゆるアメトラなブレザーを選びました。

こんなふうに細かいところまでこだわってコーディネートを作っていくのも、(他人には理解されづらい)ファッションの醍醐味ではないかと思います。

*1 肩から脇にかけて垂直に袖が縫い付けられている作りのこと。BeaufortやBedaleなどバブアーの多くのモデルはラグラン仕様になっています。


【YKK bar zip】Barbour Northumbria rustic 2crest c42 @1984 e763c 

ジャケット、パンツ、シャツ、タイ、シューズは私物

セットインスリーブでボーダーときたら、次はやっぱりこれです。

ノーザンブリア (Northumbria)はつくりはボーダーとほぼ同じ。生地が6ozから8ozのヘビーなものに変わり、ライニングもコットンからウール混紡になった、いわゆる極寒地仕様の1枚です。

アウターがかなり肉厚でもちもちした重厚な見た目なので、今回はそれに合わせてツイードのジャケットをチョイスしています。写真では伝わりづらいですが、パンツもアメリカ軍のスラックスで結構ゴワッとした分厚い生地感のものです。

足元もローファーのような抜け感があるものや、キャップトゥのようなきちんと感のあるものではなく、ややボリュームがありつつ問題なくビジネスユース可能なUチップを選びました。

珍しく柄の多いコーディネートを組んだのですが、ノーザンブリアの色であるRusticに合わせて少し赤みのある茶色のシューズを選んだこともあって、全体がまとまって見えるようになっていると思います。


【Brand New】Barbour international beeswax brown recent Small e845c

ジャケット、パンツ、シャツ、タイ、シューズは私物

最後は少し上級者向けというか、個人的にすごく好きでやりたかったコーディネートです。

モーターサイクルジャケットであるインターナショナル(International)をタイドアップのドレススタイルに落とし込んでみました。

バキバキとひび割れたような質感の蜜蝋ワックスのインターナショナルに、ブラックウォッチのタイを合わせて精悍な雰囲気に。
色味はアースカラー(*2)でまとめているので、インターナショナルの武骨さがありつつもどこか温かみのあるコーディネートに仕上がっていると思います。

インターナショナルといえばブラックがイメージされがちなのですが、コーディネートの幅を考えるならブラウンやオリーブも非常に使い勝手がよく、どんなスタイルにも自然に馴染んでくれるのでおすすめです。

*2 アースカラーとは自然界で隣り合わせになる色を指します。グリーン系、ブラウン系、ブルー系が代表的なもので、ファッションの文脈ではこれらの色を組み合わせるコーディネートは基本の1つになります。

最近はグッと気温も下がり、ようやくコーディネートが楽しい季節になってきたと思います。

もちろん店頭であれば、コーディネートのイメージに合ったモデルをご紹介させていただけたり、こんな合わせ方素敵ですよねなんてご提案もさせていただけるかと思います。

オンラインなら手持ちのアイテムが手元にあるかと思いますので、よりコーディネートのイメージを膨らませやすいですよね。

ぜひ今年はコーディネートを軸にしながら、冬の主役になれる1枚を探してみてください!

次回の Waxy Journal もお楽しみに!!

(文、写真、スタイリング:ウメザワマサユキ)

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